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Rockin'f 1986年12月号 Jake E.Leeの特集記事 PartⅡ

 前々回、同雑誌Rockin'fでジェイクの特集記事の紹介をさせていただいたのですが、ジェイク特集は同雑誌内で2パートに分かれて掲載されていました。

 前々回のブログでは最初のパートの部分をご紹介させていただきましたので、今回は後半部分をご紹介させていただきます。

Nuclear

 ジェイクの使用機材関連に関する記事が掲載されていますので、ご存じの部分の多いとは思うのですが、掲載させていただきます。ちょっと長いです。

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  ジェイク・E・リーのギター・プレイ・スタイルのメイン・アプローチは、たぶん、トレモロ・アームを使わないことだろう。ラットの時代から、ジェイクはトレモロ・アームが付いていないギターを使ってきた。そして、彼は1本のギターだけを使うことによって、彼のスタイルを確立してきた。そのギターとは、1974年頃の(たぶん、1975年)フェンダー・ストラトキャスターで、ゴトウ製チューナーとブラスのブリッジ、それとギブソンのフレットが付いている。

ヘッド・ストックとネックはシャーベル社が削ってくれて(現在、ネックは以前より薄くて狭くなっている)ネックはローズ・フレットのメイプルで、ボディは弦がまっすぐ張れるように考慮されている。ジェイクは、トレモロ・アームのついているギターよりも、付いていないギターのほうが暖かいサウンドが出せると感じている。

シングル・コイルのディマジオSDS-1のピックアップが2個、ナナメに付いていて、低音弦のためのポール・ピースがブリッジに近いため、普通よりパンチのきいたカラッとしたサウンドが出せる。ネック側のピックアップのスイッチを入れた場合、低い6弦と5弦の音に明瞭さが欠けることをジェイクは発見し、ピックアップをナナメに付けることによって、この問題は可決できたようだ。ブリッジ側のピックアップはセイモア・ダンカンのアラン・ホールズワース・プロトタイプを使っている(以前、彼は他のダンカン・ユニットを使っていたが、これだとそんなに暖かいサウンドが出ないことに気付いたため、今のピックアップに変えた)。

2page

ジェイクは、このシャーベルを1977年型マーシャル100ワットのヘッドとマーシャル4×12インチ・キャビネット、EVスピーカー入りに接続している。リズム・トラックの録音用に、彼は、これにマーシャル50ワットのヘッドをつないている。100ワットのほうは、彼の求めていたキレのあるサウンドとハッキリしたサウンドを出す一方、50ワットのほうは、暖かいサウンドを出す。ジェイクは、通常、リズム・パートをダブルとトリプル・トラックで録っているのだ(「Rock'N'Roll Rebel」は4トラックで録った)。

すべてのマーシャルの下側のキャビネットは、フラット・デザインで、セレッションよりもEVスピーカーのほうが、低音域のレスポンスの効きが良いことを、彼は知っていた。セレッションのスピーカーは、音域が狭くスピーカーからのディストーションよりもアンプからのディストーションの方を好んでいる。

『罪と罰』のアルバムのソロは、「Killer Of Giants」以外、すべて、マーシャル50ワットで録音されていて「Killer Of Giants」は、古いロックマンとラット・ディストーションで録音されている。ソロをレコーディングする時、彼のアンプのスピーカーから出る音と違って、スタジオのモニターからでは同じようなフィードバックやレスポンスがおきないので、ジェイクはスタジオの中でレコーディングしている、「これって、変わってると思うんだ、ほとんどの人はこんなやり方はしないって言われたよ。ボクは、キャビネットの前に立って、そこから出る音で髪が後ろになびくのが好きなんだ。大音響で、キャビネットから出た音がモロ顔にあたるっているのがいいのさ」とジェイクは語る。

ペダルを使うのは”ズル”だと、ジェイクは言っているが、彼はCE-3コーラス、BF-2フランジャー、DM-2ディレイ(リズム用)、DD-2デジタル・ディレイ(リード用)×2、GE-7イコライザー(7バンド)、SCC-700コンピューターライズド・ペダル・ボード、バリアック(90と100の間にセットしてある)の組み込まれたボスのユニットを一式使用している。リード用のふたつのユニットのセッティングのひとつは、遅めのリード用でディレイの多いもの。もうひとつは、ノーマルなリード用で速いディレイにセットされている。

Jake7800

彼の理想のギター・サウンドは、カッティングの時、中域の音をなくさずにエッジの立った音を出すことだ。しかし、そのためにヴォリュームを上げると、マーシャルを使った場合、低音域のハウリングが問題になる。オジーのバンドに入る前、ジェイクはハイ・ワットのアンプを使っていた(これだと、この問題が起きなかった)が、最終的にマーシャルに変えたのは、そのほうが暖かいトーンが出せるからだ。彼はいらない帯域を除去するために、ボスOD-1オーバードライブをマーシャルに接続し、ディスーションを9時のあたりにして、レベルを最大にした。これによって帯域が狭められ、超高音と超低音を取り去ることで、マーシャルの低音域をうまく出すことができた。そして、耳障りな高域を出すことなくプレゼンスを上げることもできた。

ジェイクは、すごくへヴィなピッキングのアタックを使っている(「ボクはピックのヘッドがギターに突き刺さって、それを左手で引き抜くぐらいの強いアタックが好きなんだ」)。『罪と罰』のアルバムでは、フェンダーの.121ピックを使用した。彼の弦は、低音弦からウルトラ・へヴィが張ってあり、一弦が.009、2弦が.012、3弦が.017、4弦が.026、5弦が.036、6弦.048のセッティングになっている。彼の耳は、弦にピックが強くあたる音を好むが、へヴィ・ゲージを使っているので、このサウンドを出すのはより難しい。そこでピックを弦に対して45度の角度に持つことで、ピックのフラットな部分があたる前にピックの角を弦にあてている。弦の長さいそってピックで、2回スクラッチさせると、ピックに小さな溝ができ、それで弦をたたいた時に効果が出る。これはジェイク・スタイルのひとつだ。

ジェイクの使うテクニックのひとつに、急降下爆撃効果音といのがある。それは、ナットとチューニング・ペグの間の弦を、左手の指を使って押して、弦のピッチを上げ、そして右手でフレット・ボードを叩いたり(普通は12フレット)引っ張ったりする。ナットの向こう側のテンションが解放され、弦のチューニングが下がった時、この急降下爆撃効果音が出る。「Lighining Strikes」の最後に、この効果が使われている。

他のバリエーションには、チューニング・ヘッドを使って、E弦のチューニングを下げ、ネットの向こう側の弦プレッシャーをかけるか、引っ張るかして、それと同時に、ふたつのシングル・コイル・ピックアップの間のE弦をアタックする方法がある。そうすると、象の鳴き声のおうなサウンドを出せると、笑いながらジェイクは語る。

その他に、ネック・ベンディング奏法がある。「僕がネックを思いっきり曲げるから、ギターを壊しちゃうんじゃないかって、いつもローディーが心配しているよ」

ジェイクの創りあげたハンマリング・オン・オクターブとは、左手でフレットを押さえて音を出して、右手の薬指と人差し指でそのオクターブ上をハンマリング・オンするやり方で、これを「Killer Of Giants」で使っている。「You're No Different」は、コーラスとエコーを使ったヴォリューム奏法のひとつの例だ。「Secret Loser」では、ジェイクがハーモニクスを楽しんでいるが、かれはこう語っている。「ハーモニクスを使うのは好きだけど、ヴァン・ヘイレン以来、エディは好きだけど、ヴァン・ヘイレン以来、エディみたいなサウンドにならないようにハーモニクスをプレイするのは難しい。彼は頻繁に使ったからね。エディのコピーだとおもわれたくないから、ボクは自分自身のスタイルを見つけようとがんばっているんだ。彼は、多くのギタリスト位とっての道を閉ざしちゃったのさ。まるで、ボクたちに部屋の中に何があるのかを見せていて、ドアを閉じちゃったようなものだからね」

「罪と罰」の中で、ジェイクは、ほんの少しアコースティック・ギターを弾いている。これは買い物の古いマーチンで、スチールの弦を張ったものと安物のナイロンを張ったものを使用している。

「Shot In The Dark」のヴァースは、まるでアコースティック・ギターのサウンドのように聴こえるが、これは、借り物の1957年型フェンダー・ストラトキャスターをローランド・ジャス・コーラスのアンプにつなげて出した音だ。この曲の中で、ジェイクはスライド・ギターを弾いているが、「月に吠える」のシングル。「One Up The B side」で最初にこのスタイルを披露しえくれた・・・・・

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以上、なんらからのご参考になれば、と存じます。

 ではではおやすみなさい~

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コメント

ロッキンfでおなじみのメタルうさぎの正体は、音楽評論家の大野祥之。バーンに喧嘩を売ったのは、この人ですよ。バーンがアルバムレビューで点数を付けることを批判したのが事の始まりでしたね。ロッキンfは日本のメタルをメインに扱う雑誌だったので、日本のバンドに厳しい点数を付けるバーンのやり方が気に入らなかったんでしょう。この人は、かつて、洋楽のメタルバンドのライナーノーツもよく書いている人でしたが、バーンから、原稿を依頼された事はありませんでしたね。酒井さんを敵に回してしまったんだから、当然と言えば当然でしょう。メタルうさぎの名前で随分言いたい事を言っていましたね。バーンの編集長が広瀬さんの代わってから、メタルうさぎの弟子であった長谷川幸信さんがバーンで日本のバンドを紹介するコラムを連載していたのは皮肉な話でしたね。今、思うと笑ってしまいますけど。

投稿: オジー | 2014年5月 8日 (木) 22時30分

一部、訂正します。バーンの編集長が広瀬さんになってから、と訂正します。

投稿: オジー | 2014年5月 8日 (木) 22時39分

オジーさん、こんばんは。コメント、ありがとうございます!!!


私は初期の頃のBURRN!のレビューの点数は結構参考にしていまして、その点数を見て、聞いたことがないバンドのアルバムを購入したりしてファンになったりしてました。


確かに日本のバンドは激辛の点数だったこともありましたね。でも、理由ありでの点数だったし、そういう点がすごく好きでしたが、現在のレビュー点数は正直、全然参考にしていません。

????って思う点数の時があるし・・・。と思う今日この頃です。

ロッキンfのメタルうさぎさんの話についてはしらなかったので、オジーさんのコメント、興味深く拝見いたしました。お

投稿: 管理人 | 2014年5月 9日 (金) 23時06分

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